2026年7月10日 グローバル物流動向ブリーフ
コンテナ運賃10カ月ぶり高値更新…地政学リスクが海運市場再編を加速

グローバルコンテナ運賃が10カ月ぶりの高値を記録し、上昇基調を続けている。地政学的分断が海運業界の構造を根本から変えつつあるなか、原油タンカーの発注量は2008年の記録を更新した。
東アジア: [Drewry World Container Index]が前週比2%上昇し、10カ月ぶりの高値を記録した。中国発主要航路の貨物需要が堅調ななか、船腹供給が逼迫し運賃上昇を牽引したとの分析だ。(Hellenic Shipping News)
東アジア: [Xeneta]の週間海上コンテナアップデートによると、先週のグローバルコンテナ運賃は横ばいだった。市場は繁忙期入りを控え、追加上昇の可能性と需要鈍化懸念が交錯する状況にある。(Hellenic Shipping News)
東アジア: [上海]が最新の新華・バルチック国際海運センター指数で2位に浮上し、アジアハブとしての競争力が際立った。シンガポールは1位を維持したものの、上海の追い上げが強まっている構図だ。(Hellenic Shipping News)
東南アジア: [エバーグリーン]が中国-フィリピン間の定期サービス(CPE)を新規開設した。東南アジア域内ネットワーク強化戦略の一環で、韓国の荷主にとっても中国経由の東南アジア物流の選択肢が広がる見通しだ。(Container News)
グローバル: [コンテナ船]の発注はフィーダー船拡大を中心に続いている。船社は大型船中心の姿勢から転換し、地域間ネットワークの効率化を狙って小型船への投資に乗り出す傾向にある。(Container News)
グローバル: [ドルーリー]の世界コンテナ指数は先週、10カ月ぶりの高値まで上昇した。主要8航路のうち、上海-ロッテルダムなどアジア-欧州航路の上昇幅が目立った。(Container News)
中東/エネルギー: [米連邦準備制度]のウィリアムズ総裁は、イラン発の新たな衝突にもかかわらずエネルギー価格はすでにピークを過ぎたとの見方を示した。ただし中東情勢は短期的な原油価格の変動要因として残っており、注視が必要だとした。(Hellenic Shipping News)
欧州: [PDポーツ]が新CEOを選任し、英国港湾運営の正常化に乗り出した。港湾効率の改善が欧州物流の安定に寄与すると期待されている。(Container News)
欧州: [KPI OceanConnect]が船舶燃料需要の強さを背景に業績改善を報告した。グローバル海運活動の回復を示す兆候として受け止められており、韓国船社のバンカリングコストにも影響を与える見通しだ。(Container News)
米州: [ギブソン]のタンカーレポートは、米国の原油輸出および生産維持能力についての分析を示した。米国発の物動量がグローバルタンカー需給バランスの重要な変数となっている。(Hellenic Shipping News)
グローバル: [バルチック海運指数(BDI)]が2日連続で上昇し、乾貨物市場の反発の兆しを見せた。鉄鉱石および穀物需要の回復が指数上昇を牽引したとの分析だ。(Hellenic Shipping News)
グローバル: [原油タンカー]の発注量が2026年上半期に2008年の記録を更新し、過去最大となった。中長期的な原油海上輸送能力の拡大が見込まれる一方、供給過剰リスクも指摘されている。(Hellenic Shipping News)