2026-07-19 グローバル物流動向ブリーフ
アジア発米国向けコンテナ運賃が下落、ホルムズ海峡の混乱で定期船・バルク市況が動揺している。

東アジア: アジア発米国向けコンテナ運賃はおおむね下落傾向を示した。Drewry World Container Indexは前週比2%下落し、需要鈍化と船腹量増加が重なった結果と分析される。(Hellenic Shipping News)
東南アジア: MSCがアジア域内サービス「Seahorse」の航路を拡大した。今回の拡大により東南アジア域内ネットワークが強化され、韓国を含む域内荷主の物流の選択肢が増える見通しだ。(Container News) Global Feeder Shippingはアドリア海~東地中海の新規サービスを開始し、欧州展開を拡大している。(Container News)
中東: ホルムズ海峡の1日当たり船舶通航量が60%急減し、海上物流に深刻な支障が生じている。これによりアルミナおよびアルミニウムの流れに混乱が発生し、原油需給の不確実性も高まっている。VLCCの定期用船料は上昇に転じたが、ホルムズ海峡リスクが下押し要因となっている。(Hellenic Shipping News)
欧州: ピレウス港湾公社はNTUA(アテネ工科大学)と戦略的協力契約を締結し、港湾のスマート化と脱炭素技術を共同開発する。(Container News) 一方、ジョイアタウロ港はメガコンテナ船向けの初の陸上電力供給(コールドアイアニング)作業を完了し、環境規制対応を加速させている。(Container News) MEPC84の会議結果は、海運のネットゼロ目標達成に向けた重要な節目になる見通しだ。(Hellenic Shipping News)
米州: マースクはアマゾン川の水位低下による航行制限の可能性を警告した。これはブラジルの農産物・鉱物輸出に影響を与える可能性があり、韓国の荷主は北米~南米間の貨物動向を注視する必要がある。(Container News) ラテンアメリカ市場アップデートでは、物流混雑とインフラ投資の遅延が継続的なリスクとして指摘された。(Hellenic Shipping News)
ロシア・CIS: ホルムズ海峡の混乱と原油需給の変動性が、CIS域内の精製・石油化学物流コストに影響を与える可能性が指摘されている。ただし現時点で具体的な運賃変動の報告は限定的だ。
バルク・タンカー市況: ケープサイズバルカーは上昇の勢いを失い、クリーンタンカーは今後の運賃上昇の可能性が見込まれている。中国の原油需要回復の有無が、タンカー市場全体の方向性を決める主要変数として挙げられる。(Hellenic Shipping News) Navigator Gasはヴァルチラ製アンモニアエンジンを自社の新造ガス運搬船2隻に搭載することを決定するなど、環境対応推進への転換も加速している。(Container News)