中国・香港発欧州向け航空貨物、6週連続減
EUの新輸入規則影響で中国・香港発欧州向け航空貨物が6週連続減、スポット運賃も下落傾向が続く

中国本土と香港から欧州向けの航空貨物量が6週連続で減少した。欧州連合(EU)が7月1日に導入した新たな輸入規則に伴うコスト増と手続きの複雑化が主因で、世界的な輸送量の伸びを抑制し、運賃水準の低下にもつながっている。ワールドエーシーディー(WorldACD)の市場データによると、7月27日から8月2日までの第31週の中国本土発欧州向け有償重量は前週比5%減、香港発は3%減となり、前年同期比ではそれぞれ7%減、24%減となった。
7月通期では、香港発欧州向けの輸送量が6月比19%減、前年同月比24%減と大幅に落ち込んだ。一方、中国本土発は月間比3%減、前年同月比6%減と、電子商取引(EC)貨物に依存する香港市場ほど影響を受けていない。中国本土と香港を合わせた欧州向け輸送量は7月に月間比9%減、前年同月比12%減となった。
スポット運賃も同期間に持続的な下落を示した。香港発欧州向けの平均スポット運賃は6月下旬(第25週)の1キロ当たり5.80ドルから第31週には4.96ドルへと15%下落。中国本土発も第25週の5.43ドルから第31週には3.86ドルへ29%下がった。WorldACDが集計する週50万件以上の取引データに基づく。
第31週の中国本土発(前年比2%増)と香港発(同7%増)のスポット運賃は、前年の同時期をまだわずかに上回るものの、その差は過去3カ月の25%高から大幅に縮小した。台湾(33%増)、ベトナム(39%増)、タイ(32%増)などアジア太平洋の他地域発欧州向けは依然として前年比で高い水準にある。
しかし、中国と香港発欧州向け運賃の下落を受けて、アジア太平洋全体の欧州向けスポット運賃の前年比上昇率は第25週の39%増から第31週には17%増へと縮小した。7月のアジア太平洋発全仕向け地向けスポット運賃は平均1キロ当たり4.75ドルで、前月比10%減だった。