ライン川低水位でマースク、ボン経由貨物に臨時割増金
ライン川の低水位でバージ運航が混乱し、マースクがボン内陸ターミナル経由のコンテナに1本175ユーロの臨時割増金を導入した。

デンマークの海運大手マースクは、ライン川の低水位によるバージ運航の混乱を受け、ボン内陸ターミナル経由のコンテナ貨物に臨時割増金を導入した。バージ運航会社から、現在の低水位と河川水位の急激な低下によりボン内陸ターミナルへの寄港が不可能になったとの通知を受けたためで、同ターミナル経由予定だったコンテナはエメリッヒなど代替拠点で取り扱われ、その後、最終目的地まで追加の内陸輸送が必要になる場合がある。
マースクは代替輸送を支援するため、ボン経由の輸入・輸出貨物を対象に、1コンテナあたり175ユーロの「ボン臨時割増金」を即時適用すると発表した。この割増金はボン経由の全対象貨物に適用され、通常同ターミナルを利用するすべての内陸発着地にも及ぶ。措置はボンでの通常のバージ運航が再開されるまで継続されるという。
同社はまた、低水位がライン川沿いのバージ輸送にさらなる支障を及ぼす可能性があると警告している。カウプ地点では、河川水位が1.50メートル以下になると低水位状態となり、喫水制限によりバージの積載量が制限される。さらに、カウプで81センチ、デュイスブルク・ルールオルトで181センチを下回ると、貨物の積み込みを保証できなくなるとしている。
低水位割増金(LWS)は測定地点、水位、コンテナサイズによって異なる。カウプでは、水位が1.51メートルを下回ると20フィート積載コンテナ1本あたり45ユーロから始まり、0.51メートル未満では20フィート880ユーロ、40フィート1055ユーロ、45フィート1250ユーロに達する。
ケルン周辺でも低水位の影響が出ている。マースクによると、ケルンの水位が1.05メートルを下回ると輸送を保証できず、0.65メートル未満では低水位割増金が20フィート710ユーロ、40フィート855ユーロ、45フィート895ユーロとなる。一方、デュイスブルク・ルールオルトでの割増金はさらに高くなる可能性がある。
ライン川は欧州の主要な貨物輸送動脈であり、低水位が長期化すれば、コンテナ輸送の遅延やコスト増を通じてサプライチェーン全体に影響を及ぼす懸念がある。マースクは状況を注視しつつ、通常運航の再開時期を見極める方針だ。