中小企業の在庫計画、リードタイム変動が最大の課題に
ネットストックの調査で、2026年の中小企業の在庫計画はサプライヤーのリードタイム変動が最大の課題となり、調達・物流コストや需要変動も重なり三重苦の様相を呈していることが分かった。

サプライチェーン計画・在庫管理ソフトウェアを提供するネットストックが、中小企業150社超を対象に2026年の在庫計画に影響を与えた要因を調査した結果、サプライヤーのリードタイム変動が最大の課題として浮上した。回答者の29%がこれを最大の要因に挙げ、原材料・投入コストと輸送・海運コストがそれぞれ23%、需要変動が21%で続いた。複数回答ではリードタイムを課題に挙げた企業が77%に達し、輸送・海運が72%、原材料・投入コストが66%、需要変動が57%だった。ネットストックは報告書で「多くの中小企業が複数の圧力に同時に対処している」と指摘した。
2026年のサプライチェーン環境は、変数が一つずつ動く従来の変動性とは異なり、複数の変数が同時に動く混沌とした状況にあると報告書は定義する。リードタイムはすべての企業で悪化したわけではなく、最速の企業群は平均21日、最も遅い企業群は平均79日と大きな開きがあることも分かった。
ネットストックは、重層的な課題に対する強靭性を「スコアカード上のすべての在庫指標を達成することではなく、今最も重要な問題を認識し、他の管理を失わずに対処すること」と説明する。同社のスコアカードは四つの指標で構成される。過剰在庫削減のための能動的な戦略の有無(回答者の93%が該当)、90%超のサービスレベル(在庫切れなく顧客需要に応える度合い、53%)、少なくとも一つの代替調達戦略の活用(34%)、過剰在庫のうち死蔵在庫が5%未満(32%)だ。回答者の73%が二つか三つの指標を満たしたが、四つすべてを満たしたのは7%にとどまった。
一方、大多数の中小企業は在庫管理を最適化しているものの、3分の1は在庫不足かその寸前にある。報告書は「在庫の回転は速まっているが、顧客が必要とする時に適切な在庫が確保されているわけではない」と指摘した。過剰在庫に占める死蔵在庫の割合は前年から上昇しており、在庫管理の質と速さの両立が課題となっている。